マサミカラディオもお休みだ。





「アシレトって貴方のところの蛇だったりするんです?」


  
「だったりっていうか、それのまがい物だな。
 あれって基本的に後出し上位互換みたいだから」



「へえ~~~」


  
「状況を整理しよう」




  
「登場人物は5人」


・テン
・リリト
・みずたまり
・アシレト
・白蛇


「白蛇ってなんです?」


  
「アシレトの補佐。空白の無意識。自動攻撃する付属ユニットみたいなもん」



「ボス戦で脇にいるやつですね」




  
「関係性はこう」


テン→リリト
・堕落の要因
・世界を放棄するレベルの好意

リリト→テン
・堕落させた
・過度な友情

テン→みずたまり
・作った
・子供のように思いつつある

リリト→みずたまり
・名付けた
・テンほど期待していない

みずたまり→テン
・創造主
・親というよりは主

みずたまり→リリト
・名付け親
・主というよりは兄弟の中の長子

テン→アシレト
・昔の自分を感じる
・どちらかというと好意

リリト→アシレト
・昔のテンを感じつつも異なる存在
・どちらかというと憎悪

アシレト→すべて
・破壊対象



  
「現状はこう」


◆テン
・アシレトを世界の狭間に置いてきた
・ソラニワ観光中
・白蛇に気づいていない

◆リリト
・保護中

◆みずたまり
・白蛇に気づいている

◆アシレト
・手足を失って再起不能

◆白蛇
・みずたまりを追いかけてる


「もうやることないのでは?」


  
「蛇いるんだよ」



「蛇そんなに強いんですか?」


  
「……」



「これはわかってて言ってます」


  
「神様なのでいちいち煽られても気にしません」



「そうですか」


  
「テンが噛まれてぶっ倒れると思う」



「そうなると?」


  
「ソラニワで神そのものが眠り続けると対象の世界が凍結状態になる」



「死にはしないじゃないですか」


  
「ソラニワは閉じる。閉じた世界で眠り続けていいわけがあるかよ」



「経験者の言い分」


  
「アシレトはそれを知っている。テンは知らない。
 全知全能は基本的に外部に適応されない。
 よほどのことがない限り。
 …………よほどののことがない限り!」



「でもアシレトも再起不能でしょう?」


  
「消滅じゃなく再起不能ってところが理解できない。
 いや、理解はできるけど感情として否定したくなる。
 テンはアシレトを殺したいわけじゃないんだよ」


  
「他神の感情どうこうの話は鳥肌が立つからこの辺でやめるけど」



「へえ」



「…………」



「ご納得いただけました?魔王殿下」



「全然」



「ですって」


  
「あっそう」




















「まてまて~」



みずたまり
「ゆーーーーーっ!」












-1。
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