旅のはじまり

 |【報告書】
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 | 異常なし。
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コラーーーーーーーッ!

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「どうした」

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「どうしたもこうしたもさあ……なにこれ」

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「報告書だが」

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「日記と報告書は別物でしょうよ!しかも!なーんで君が書いてんのさ」

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「下手に言語を取り入れれば、己を定義してしまい神性が薄れる」

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「うわ。お喋りすら禁止かよ!言葉どころか、知性もなさそうだよ」

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「至極当然。子には、知性がない」

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「……マジで持たせてあげなかったの?」

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「偶像に知性は不要である。民の言の葉で民を導くのは神を騙る者。真なる領域には至れぬ」

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「いくらなんでもそれは……」

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「この通り、問題がない。あるとすれば、お主が手を出すだろう」

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「見てたの?」

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「全ては記録されている。天を備える我輩が、森羅万象に触れるのは至極当然」

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「はいはい。俺のすべてが公開されてて自然と野外プレイになっちゃうのはこの世の始めから確約されてることだ」

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「けど、見逃してるってことは、やってもいいってことだろ?」

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「確認をとるか?」

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「愚問だよなあ」

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「それにしたって、あの子になにも持たせないのはフェアじゃない」

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「あの水着はフェアか?」

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「フェアです」

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「むゅ」

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「悔しそうな顔してるんじゃあないよ。……道理で水着でカキモノしてるわけだ」

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「我輩は一人でも水着できるが」

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「君はこれ以上ないくらい面倒な性格だなぁ!」








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   , ⌒ヽ    γ⌒  ⌒ヽ        /    / ,'⌒
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  ,ゝ    `ヽ(              )      (⌒
 (      γ⌒ヽ, '⌒         ヽ- 、 γ⌒
*じわじわ*


キュム
「ゆん……!」


暑くなってきたので、たまにはプールと呼ばれていた場所にいこうかな、と子は思っていた。

キュム
「ゅー」


あつくてぺとぺとである。自分で涼しくもできるが、教えてもらった場所は活用するべきだろう。

キュム
「……ゆゆゅ!」


楽しいことがたくさんある。見知らぬモノがたくさんある。

キュムロー=ニンサバスの旅は、始まったばかりだ。