プロローグ

*きらきら*
キュムは、なかよしのふたりによばれた▼
なかよしのふたりは、なにかはなしている……▼

■■■
「拾った。よって、相性の良い雷に仕立て上げた」
「拾った。よって、相性の良い雷に仕立て上げた」

■■■■■■
「まじかー。そういうところだぜ■■■」
「まじかー。そういうところだぜ■■■」

■■■
「ゆくゆくは、この天空を任せようとも思う」
「ゆくゆくは、この天空を任せようとも思う」

■■■■■■
「荷が重すぎるんじゃあねえのか?俺は反対」
「荷が重すぎるんじゃあねえのか?俺は反対」

■■■
「■■■■■■。お主が否定するならば、我輩は肯定する。世の道理である」
「■■■■■■。お主が否定するならば、我輩は肯定する。世の道理である」

■■■■■■
「そいつはそうだ。でも本人はどーなのよ」
「そいつはそうだ。でも本人はどーなのよ」

■■■
「何も考えておらぬ」
「何も考えておらぬ」

キュム
「ゅ?」
「ゅ?」

キュム
「……ゆゆ」
「……ゆゆ」
*ぴょん*

キュム
「ぴぅ!」
「ぴぅ!」
キュムは、とびはねた!▼
しかしなにもおこらなかった……▼

■■■■■■
「分かってるって顔はしてるようだけどもさあ」
「分かってるって顔はしてるようだけどもさあ」

■■■
「何を成すか、何を目的とするかは我輩が決定すべきことである。故に――」
「何を成すか、何を目的とするかは我輩が決定すべきことである。故に――」

■■■
「子よ。選択せよ。お主は、何を求めるか」
「子よ。選択せよ。お主は、何を求めるか」

キュム
「?」
「?」

キュム
「ぁーお」
「ぁーお」

■■■■■■
「そんな抽象的な事言われてもねえ。困っちゃうよねー」
「そんな抽象的な事言われてもねえ。困っちゃうよねー」

■■■
「想定内。事前に本能を解析し、行き先を決定済みである」
「想定内。事前に本能を解析し、行き先を決定済みである」

■■■■■■
「ああ、いくつか招待状が来てたね。代理で行かせようってわけ。で、何処に?」
「ああ、いくつか招待状が来てたね。代理で行かせようってわけ。で、何処に?」

■■■
「ソラニワ」
「ソラニワ」

■■■
「空に浮かぶ神の庭。その一つ、ストロールグリーン」
「空に浮かぶ神の庭。その一つ、ストロールグリーン」

■■■
「子よ。お主の求める、花香る場所である。やがて治める者としての修練にもなりうる」
「子よ。お主の求める、花香る場所である。やがて治める者としての修練にもなりうる」

キュム
「ぅ?」
「ぅ?」

■■■
「地に選ばれ、天に生を受ける。花とお主は、よく似ている」
「地に選ばれ、天に生を受ける。花とお主は、よく似ている」

キュム
「みゅ……ゆゅん」
「みゅ……ゆゅん」

■■■
「その身で歩め。然らば、理解できよう」
「その身で歩め。然らば、理解できよう」

キュム
「……」
「……」

■■■
「……キュムロー=ニンサバス!」
「……キュムロー=ニンサバス!」
キュムは、はじめてつけられたなまえを、めいめいしゃによばれた▼

キュム
「!」
「!」

■■■
「我が子よ。この名を持て。さりとて、拘るな」
「我が子よ。この名を持て。さりとて、拘るな」

■■■
「頂きに至るには、民に定義されなければならない」
「頂きに至るには、民に定義されなければならない」
*ごろごろ*

キュム
「……!ゅ!?」」
「……!ゅ!?」」
*ばちばち*
キュムのまわりのくうきがうずまく!▼

キュム
「ぅ……ゅうう!ゅ!」
「ぅ……ゅうう!ゅ!」
*ぴかっ*
キュムのめがひかった!▼

■■■
「良し」
「良し」
せかいがくろでつつまれる!▼

■■■
「では征け、幼き積乱雲。真なる雲に至るために、天地を知れ」
「では征け、幼き積乱雲。真なる雲に至るために、天地を知れ」
___________________________________
*ぽてっ*

キュム
「ゅー」
「ゅー」
柔らかな芝生が落ちた子を包む。
祝福するように、周辺の草木が風に揺れる。

キュム
「ぴ」
「ぴ」
子は、立ち上がる。
すん、と新しい空気を吸って、いい匂いのする方へ。
いつか、故郷の雲に至るために。
