はじめてのにっき

【どうにもこうにも】
















【それはそれこれはこれ】






【これからはじまる】




















観光客のルエ
「いやぁ」




観光客のルエ
「これはだな……」



観光客のルエ
「……」



観光客のルエ
突っ込みたいところが5000個くらいあるけど、よくかけてるよ」



キュム
「やたー!」






観光客のルエ
(私も貰ったり要求したりしたことあるからなんとも言えん。生贄とかじゃないからセーフとしておこう)


観光客のルエ
(というか、マジであんな連中が話しかけてくるのか……)


観光客のルエ
(一緒に行こうと思ったが、また次回にしよう。キュムロー=ニンサバスへの好感度は馬鹿にならねえ。口が滑ったらぼこぼこにされるどころじゃすまない)




キュム
「そーだ!」


キュム
「るえさん、べつのよびかたしていいー?」



観光客のルエ
「んん?あだ名とか?お前みたいに名前で力つく時代はもう過ぎたんだが」



キュム
「そじゃなくてー、さんじゃないやつ!」



観光客のルエ
「……よくわからんが、呼んでみたら?」



キュム
「るえたん!」



観光客のルエ
たん!?









観光客のルエ
「……」







観光客のルエ
……たん!?




キュム
「けいしょう!」



観光客のルエ
敬称!?どこが!?敬称の「敬」がないからな!?」



キュム
「やだった?」



観光客のルエ
「嫌とかいう話じゃなく……お前……お前が神じゃなかったら……最上級の不敬行為だぞ」



キュム
「ふけー?」



観光客のルエ
「るえさんって呼んで。もしくは、そっくりさんor観光客さん」



キュム
「るえさん!」



観光客のルエ
「よろしい」


観光客のルエ
「これからも神としての経験をたくさん積むように。こっちの世界が直るまで、あと1ヶ月とちょっとだからな」



キュム
「わかったー!」


キュム
「るえさんも、いっしょ!」



観光客のルエ
「あー……」


観光客のルエ
「私はちょっと、遅れる」



キュム
「そなの?」



観光客のルエ
「うん。それまで一人でやれるか?」



キュム
「……」


キュム
「だいじょぶ!」















【このセーブデータは破損済みです】






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【受神告知】


お前を神として定義する。

本来なら、神は安易に作れるものじゃない。
適正が必要だし、統治する場所も必要だ。

だが、今回は場が整いすぎている。

神が死に、世界の根幹は壊さず、後を引き継ぐものが異世界に存在し、器だけの状態で保管されている。
愛ゆえの自殺願望、反転する神と人(欲)、並行世界とストロールグリーンへの招待、乱層雲の身籠り。
全て計画され、その通りに出力され、『たまたま』お前が選ばれた。

キュムロー=ニンサバスは、既に神としてほぼ出来上がっている。
今は器だけが足りない状態だ。

ああ。動かなくていい。
必要なのは、お前の願望だけだ。神になりたいというその気持ちだけ。

お前はもういなくなる。全部なくなる。
この神なき世界は終わる。たまたまやってきた私にすら止められない。作り直す気もない。
『たまたま』、だ。目についたから、有効活用してやる。それだけだ。

お前らの願いを叶えることは、そんなに崇高でもなけりゃ、重大でもない。
叶えた後が難儀だなけだ。

せいぜい裏切ってくれるなよ。

大丈夫。

私の選んだ「新しい神」は、上手くやれるとほとんどの世界が「証明」してるから。

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