バカンスのはじまり
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世界は数多くあって、大体類似していて、それでもどこか違っている。
本物の世界はただ一つだと君は言う。
「もう一度、親をやってみる気はないか、と言った」
「ないね。
というかあれを黒歴史扱いするんじゃないよ。
バリバリ現役のところもあるんだぞ」
「では一時的に預かってもらうとしよう」
「妥協点がそこに落ち着いちゃうか」
「片手間に全てを救えば良いことだ」
「どうでも良さそうな顔しちゃって、まあ」
「ああ。
どうでも良い」
「わたしもそうだ。
どのようにもできるということは、
どうとでもよいということだ」
☆ o + o 。 + ☆
ﾟ 。 o ☆ ゜ ゜ +
+ ° 。 ★ ゜ 。
ﾟ + ゜
゜ ☆ o ゜ + 。 °
゜ 。 o 。
゜ ゜ ゜
゜ ゜ ゜ ゜
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ﾟ
キュム「どこかなー」
＊ぽてぽて＊
キュム「いつかなー」
＊きょろきょろ＊
(子供が何かを探している)
観光客のルエ「よう。誰かお探しか」
(突然子供の背後に現れる大きな人物)
キュム「ゅ？」
キュム「……………………………」
キュム「…………………みつけた！！！！！！」
観光客のルエ「見つかった。一緒に行くか」
キュム「ゅ！いっしょにいく！！」
＊ぴょん＊
「るえさん、そらにわ、きてたの！いつ？」
「ちょっとまえ」
「そなのー！？きゅむ、きづかなかた！」
「うんうん」
「るえさん、みてみて、ここ！そらにわ！」
「いい場所だな」
「たのしー！よ！ふしぎも、たくさん！あんないしたげる！」
「お手柔らかに頼むよ」
「……？きゅむ、おてて、やわわだよ！」
「そうだなー」
終点まで後少し。
これは、ほんの小休止。
さあ、観光をしよう。
期間はたっぷり２週間。
何かを成し遂げなくていい。
何かに成ろうとしなくていい。
もう遅い。
物語は終わっているのだから。