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「貴方が愛する天を救うため」


「これから行うことを説明いたしましょう」


その前に、お前らが何なのか説明してくれる?


「空のセーブデータと」

  
「デフォルトシステムだよ」


もうちょっと詳しく。

  
「どっかの誰かとまた違ってめんどくさいな」


『アレ』と同じにしないでくれる?

  
「おっと。どこまで知ってるんだ?」


状況を隣から覗いてたくらいだよ。
干渉まではしてない。

  
「みずたまりはそれを見てから与えたり?」


それは秘密。
あちらの天の物語が先か、
こちらの天の物語が先かは
大して問題じゃないでしょう?

  
「それもそうだ」


で、どういう意味なの。
空のセーブデータとデフォルトシステムって。

  
「解説よろしく」


「おや、私に全部お任せですか。いいですけど」


「私はロレム・イプサム。またはフーバー。
 スパムでありあの子であり、hogeでもあり、
 名無しの権兵衛でも、ジョン・ドゥでもあります」


「ソラニワというのは特殊な環境でして、
 各世界からのセーブデータを差し込める異世界なんですよ」

  
「そうでない場合もあるけど、
 ここでは仮設定としてそう定義する」


「で、私は、ここで
 『なにもしなかった』空っぽのセーブデータです」


「ソラニワに接続しながら、
 ソラニワで特別な行為をしなかった
 『世界』のかけらですね」


「ソラニワからどこに戻っても、
 どの世界にも影響を与えない空データ。
 それが私です」


空データっていうより、
『どこの世界にも存在する空白』の擬人化だろ。


「おっと手厳しい。
 そういう見方もありますね」


世界よりも上位に存在する紙が
いくら塗り潰されようとも、
色ムラや塗り残しが出てくる。

その部分ってわけだ。

  
「そ。
 で、それを引きちぎってここに持ってきた」


あんたにそんな権限があったなんてね。

  
「権限なんてない。勝手にやったことだ。
 白紙もアシレトもすべてのものを支配してるわけじゃない」


デフォルトシステムってのは?

  
「あらゆる世界をシステムとして保管して持ち出せる。
 そして、そのシステムをあらゆる世界に適応できる」


はぁーん。
どこでも人形遊びする狂人ってこと。

  
「人形遊びなんて神なら誰でもやるだろ」


あんたみたいに持ち出して
人の場所で遊びまくるなんてことは普通しないよ。

やってることはアシレトと変わらない。
あんたが『どこでもデフォルトシステム』なら、
あっちは『どこでもテストプレイ』だ。

相性いいんじゃないの?


「ですって」

  
「…………」

  
「で、理解はできたか?」


概ね。

でもまだわからないところがある。

どうして俺たちを助けた?

……ああいや、違うな

俺たち以外も全部助けてたりするんだろ?
その目的はなんだ?


「ほう。
 それは私も気になりますね」


俺は予想が付いてるけどね

  
「これ答えなきゃ駄目か?」


別にいいよ。
答えを渋るのがまさに答えそのものだ。

前にアシレト……か、
もしくはそれに関係するものに
ひどい目に合わされたから、だ。

  
「……」


「御名答らしいですね」


さて、どうする?
俺の手足とかは多分どうとでもなるんだろうけど、
お天道様がすやすやしてて、
こっちの世界も直されないまま放置されてる。

  
「どうするって言われてもな。
 救うのはお前であって、こちらが手を出すことじゃない」


「貴方が望まないのであれば
 このままでも全然構いません、
 ということらしいです」


このまま放置はないだろ。
ここだけ救わないなんて、ガラじゃないくせに。

  
「『あっち』は放置したよ」


でも、キュムロー=ニンサバスが後を継いだ。

  
「そうとも。
 それは救いか?」


愚問だね。
救いは与えた側が救いだと思ってれば、それが真実さ。

  
「きっぱり言うなあ。
 お前に意思とかないわけ?」


ある。

けど、あんたたちを信用してないし、
とことん利用するつもりだ。

俺は魔王だけど、
その前に『未熟な』人間なんでね。

『あちら』の誰かと違って、
ここで感情を出すよりも先に、
やっておくことが山積みなんだ。

必死になってるときこそ、駆け引きは重要だろ?

  
「……これ、生かしておくの惜しいな」


「怖い発言ですね」

  
「こちらがやれることは、
 お前が想像してることだいたい全てだ。
 キットは用意した。自由に使え。
 以上」


……それが一番困るんだよ

  
「うん?」


ああ。
助け方なんて、救い方なんて、分かってるんだよ。

あのテンの元に行って、
あいつが求めているものをやれば、まるっと解決だ。

アシレトなんて目じゃない。
蛇も大して脅威じゃない。
あれは『干渉した』というのが重要であって、
勝敗までは求めてないだろう。

結末だって見えてる。
全員無事のハッピーエンドだ。

でも、ひとつだけわからない。
お天道様が、何を求めてるのか。

みずたまりを持っていくのも違うし、
花をやるのも違うと思う。

俺がキーとなってるのは分かるけど、
俺のどこをどうすればいいんだ?

  
「んぁ~~~~~~~~~~~~~~、
 マジ?」


あんたは分かってるの?

  
「これで分かっちゃってるこっちが恥ずかしくなってきた」


「古典的ですからねえ」


教えてよ。

  
「……スリーピングビューティーってご存じない?」


うん?

眠れる森の美女ってやつでしょ?
知ってるけど、何?

  
「あっちゃあ。
 文明はあるのに、こいつ統治する側メインだから知らないのか」


「たぶんそこがお天道様のツボだったんでしょうね」

  
「いやな性癖だよあれも」


は?

  
「今、森で寝てるお天道様がいる」


うん

  
「お前が行く」


うん

  
「やることひとつ。わかる?」


は?


「キッスしろって言うことです」

  
「あ~~~~
 あけすけぇ~~~~~~~~~~」


……


「聞こえませんでした?
 接吻しろってことですよ」


わかるけど……わけわかんない……

  
「お前やっぱり『あっち』の魔王と同レベルだよ」


……手足生えたら、このデフォルトシステムぶん殴っていい?


「どうぞ」












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みずたまり
「ゆっゆっ」



「……なんで平然としてられるの?」


みずたまり
「ぷぃぷ」



「違うよ。そんなんじゃない。ただ……」


みずたまり
「きゅう。ゆゆゆー」



「……」



「ねえ、それ、手伝っていい?」


みずたまり
「ゆ?」


◆◆◆
「ぴーう。ゆゆゆゃ!」